はしゃぐ(衣笠商店街ハロウィン2012)

横須賀 衣笠商店街のイベント「ハロウィン2012」で
イラストレータの骨堂さんに描いてもらった「背景の幕」
片付けてしまう前に、無理を言って記念撮影させてもらいました。

衣笠商店街 青年部のみなさん 骨堂さん ありがとうございまーす。

衣笠ハロウィン2012の幕
クリックするとGIFアニメーションが見られます(1.3MB)

撮影: ふくなが商店さん(りんご の おいしい老舗の青果店です。手づくり梅干しもウマい)

⇒ 衣笠商店街 ハロウィン2012 のもよう
⇒ 衣笠商店街 ハロウィン2012

船乗りになってしまった

アサバアートスクエアの中庭でおこなわれた
アーリーダンスグループ・カプリオル
『求む!船乗り』18世紀オランダ港町の船乗りのダンス
http://aas205.blogspot.jp/2012/10/blog-post.html

に行きました。

私の耳には古楽器の低音かげんは丁度よいらしく
耳の奥までともダイレクトに脳みそまでとも響いて気持ちよい。

公演では古楽器がいっぱい登場し演奏してくれました。
大好きヴィオラ・ダ・ガンバ、Uの字にまがった笛は、クルムホルン!きんきん耳障りじゃないそのバグパイプなにー?!
もお ウキウキで。

それにくわえて 踊りとお芝居、アサバアートスクエア(初めておうかがいしました なんて気持ちいい場所なんだ!)の中庭

ぼけーっと見上げれば レンガ色屋根(平瓦と丸瓦の豪華な屋根で軒先の紋は梅がかわいいのだ)と秋の空にヒヨドリが気持ち良さそうに鳴きながら飛んでいました

公演の後半は会場の中庭を飛び出し、出演者観客みんなで手をつないで!バグパイプと太鼓の楽師をひきつれて
光明院の脇の山にかこまれた広い原っぱへ行進(否 踊り進むといったほうがいいかな)します。

このときすでに私「あーもー帰りたくないですよー」と頭の中が丸裸状態であったのはいうまでもなく(へへへ)

お誘いくださったMarsさん、ありがとうございます。

空間の表現は難しいでしょ?というと
いいんだよ 自由に感じてくれれば それで。って
Marsさんの言葉は昔も今も私にとっては難解で、それでもじんわり沁みるので大好きです。

Mars(Solomon Grandy)
http://solomongrandy.web.fc2.com

アサバアートスクエア
http://aas205.blogspot.jp

郷を離れるってどんな気持ちなんだろう

海の灯り

ひさしぶりに遠回りして帰りたくなったので 久里浜の海まで行ってみた

カメラは意外にいろんな色を拾うものなんだなー
私の目にはオレンジ色の光と灯浮標の緑色しか映っていなかったのに

三本煙突と飛行機とオリオン座

ながくシャッターを開けていると 飛行機の軌跡とオリオン座が撮れました
今日の三本煙突は バルセロナのサグラダファミリアみたいだ

横須賀 小矢部 の昔の話(メモ)

帰り道、いつものローソンでご主人から 聞いた話です。

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西友が出来たのはウチより後なんだよ

ウチは、昭和42年。
西友がオープンしたのは1年後の昭和43年5月。

当時は、三崎から大勢の人が衣笠になんでも買いに来ていたねー
井戸店というところは馬の休む場所で、蹄鉄とか洗ったりするの。

(え?もっと長いですよね)

わたなべストアーという名前になったのが昭和42年で、

創業は大正7年、当時こそコンビニエンスストアでね。今よりも品数は多かったよ。

なんでも置いてたよ。雑貨屋というのではなく荒物屋といって、
荒物のなかでもウチは大荒物といって、馬の蹄鉄、鞍、牛の鼻輪、井戸の滑車なんかも普通に売っていた。

三崎街道は旧海軍だったベースから武山までをつなぐ重要な道で
昭和29年に舗装されて、

今はすき屋と浜寿司になっていてその前はセメント工場だったところに
いつくらいまでだろう 昭和30年代後半から40年までかな
高梨馬力運送っていうのがあったんだよ。

( ふーん とか言いながら 手の平にメモメモ… )
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秋は美味いものがなお美味しい

ベーグルnicoのベーグルプディング

秋は身体のいろんなセンサーが調子をあげ、
外に出ればいろんな臭いが嗅げる。いろんな色が見える。
美味しいものは「信じられなーい」というほど美味しく感じる。
身体から入ったいろんなものは上手に消化されたりもするようで、
秋はめんどうくさくても外に出れば、なんとか なんか良いことがあるような気がする。

写真は、横須賀 深田台にあるベーグルの店 「ベーグル nico」の
今日のおやつメニュー『ベーグルプディング』

ベーグルの、中までしっとりと沁みた卵の風味が気に入ってます。

小学生のころあたりの記憶でしょうか…
家で チャボ(鶏)を飼っていました。
などと どうでもいいことを 言ってしまいたくなる。

平作川 アオサギ

午前中の大雨があがり、こんなときは平作川に小魚を求めて鳥がやってきます。
平作川でアオサギをみかけました。
平作川のアオサギ
体長は…少々小柄かな カメラを向けていたら警戒されてしまいました。せっかくの狩りの時間をじゃましてしまいました。ゴメン
飛び立つアオサギ
アオサギはふわっと羽をひろげて軽く水面を蹴りながら川の上流へ飛んで行きました。
アオサギが残した波紋

inDesign ルビで気をつけなきゃ

Adove CS6 inDesign ルビの

フォントが化けてしまった。

気をつけなきゃいけない文字はけっこうあるようで…

ワ ヰ ヱ ヲ ン 、 。・ * ※ ヽ ヾ ゝ ゞ ( 

Adobe Technical Note
http://partners.adobe.com/public/developer/en/font/5078.Adobe-Japan1-6.pdf

【覚書】サウンドスケープ

サウンドスケープの詩学 フィールド篇
鳥越けい子著
春秋社(2008年3月発行)より
ご購入⇒ http://www.shunjusha.co.jp/detail/isbn/978-4-393-93533-0/

p115
第一次世界大戦前夜のイタリア
未来派の作曲家ルイジ・ルッソロが、製鉄所、汽車や自動車の音など、20世紀の初頭の都市を彩る様々な騒音を、音楽芸術のなかに積極的に取り込もうとして「騒音の音楽」を提唱・実践しました。

この流れは、第二次世界大戦後のミュージック・コンクレートとなります。そして外界のさまざまな音を録音してそれらを編集したり、加工したりして、ひとつの音楽作品をつくりあげるこの音楽においては「楽音」と「非楽音=環境音」との区別は完璧に解消されたのです。さらにその後の20世紀の後半におけるサンプラ―・マシンその他の電子楽器の普及を通じて、あらゆる環境音が音楽の素材となりうるということは、もはや「常識」となりました。

「サウンドスケープ」という考え方は、まさにこのような20世紀の芸術音楽の流れのなかで生まれたもの。その流れをさらに推進するために生み出されたものです。提唱者のシェーファーは「私たちは音の全領域にわたる新たな種類の楽音を手に入れた…今日すべての音が音楽の包括的な領域内にあってとぎれなのない可能性の場を形成している」と述べ、こうした20世紀の現代音楽の一連の流れのなかにサウンドスケープ概念を位置づけました。シェーファーはまた、サウンドスケープ概念を、ルネッサンス依頼の西洋音楽の流れににおける音素材拡大の必然的な帰結としてとらえています。

p136
マリー・シェーファー
「音の世界の専門家」として、自分がいくらすばらしい「オーケストラ作品」を作曲することができても、日々の音の世界に関して自分自身の暮らしを衛ることができないなんてなんと残念な(バカげた?)ことか、と「現代音楽」の世界の狭さや、そうした意味での「音楽家の無力さ」を歯がゆく思ったはずです。

普通の音楽家はそこで「騒音公害反対の歌」などを作ったり演奏したりする(実際のところシェーファーも、北極圏地域を走り回るスノーモービルがまき散らす騒音告発のためのオーケストラ曲を作っています)。けれども、彼の場合は単にそういうことには留まらず、これまでの「音楽の音」だけではなく、「騒音」なども含めた「音環境全体」の問題を歩かう事のできる「サウンドスケープ」という考え方を生み出した、というわけだったのです。
シェーファーによるこうした作業もまた「専門家として働くこと」と「ひとりの人間としての生きること」との溝を埋めていく活動だった、と私は考えます。

p172
シェーファーによる「サウンドスケープ・デザイン」についての定義

自然科学者、社会科学者、芸術家 特に音楽家 の才能を必要とする新しい学際領域。
サウンドスケープ・デザインは、音環境、すなわちサウンド・スケープの美的な質を改善するための原理を発見しようとするものである。そのためには、サウンドスケープを我々のまわりで絶えず展開している巨大な音楽作品として思い描き、そのオーケストレーションと形式をどのように改善すれば豊かで多彩な、それでいて人間の健康と福祉を決して破壊することのないような効果を生み出せるかを問う必要がある。サウンドスケープ・デザインの原理には、特定の音の削除や規制(騒音規制)、新しい音が環境の中に野放図に解き放たれる前にそれらを検討すること、特定の音(標識音)の保存、そして何よりも音を想像力豊かに配置して、魅力的で刺激的な音環境を未来に向けて想像する事が含まれる。サウンドスケープ・デザインには音環境のモデルを創作することも含まれており、この点において現代音楽の作曲に連続した領域である。

著書『世界の調律』は、ロバート・フラッド(ケプラーと同時代のイギリスの思想家)の『両宇宙誌』という本のなかにある「正解の調律」という第の挿絵からとっている。

(1)耳と声の重視
耳の聴取機能に障害をきたしたり、声が聞き取れないような環境は有害である。

(2)音の象徴性の認識
音の象徴作用には、常に信号伝達機能以上のものがある。

(3)自然のサウンドスケープのリズムとテンポの知識。

(4)軌道をはずれたサウンドスケープを本来の姿に戻すためにバランスをろつ仕組みメカニズムの理解。

さわれる美術館のつくりかた ケ・ブランリー美術館

2012年8月5日(日)
横須賀美術館でおこなわれてワークショップ「さわれる美術館のつくりかた」
デルフィーヌ・アルメルさんの話はとてもよい経験になりました。
musée du quai Branly
今回紹介のあった美術館はフランスの「ケ・ブランリー美術館」、
美術館でのアクセシビリティと 実際におこった問題と その解決方法 を紹介してくれました。

ケ・ブランリー美術館は、シラク大統領の時代、2006年に開館した比較的新しい美術館、
コレクションは人類博物館というか民族博物館といいましょうか、GoogleMapで上空から望むと迷路のような庭園が見られます。Musée du quai Branlyのサイトを見るとお面的なものやトーテムポール的なものの写真が表示されています。(もお絶対行きたい!)

すべての来館者は「森に迷い込む」をイメージさせる庭園の歩道に迷い込みます。歩道にはゴム素材のラインが設けられ、いわゆる点字ブロックの役割をします。
館内に入ったお客さんは車いすでも楽に登れるゆるやかなスロープを利用します。
そして、展示スペースは広い空間に…約3000点の民族美術のコレクション…。
(うわー!これは 一日 時間をとって赴く必要がありそうですね)

ケ・ブランリー美術館は、アクセシビリティを構想の柱として作られた美術館なんですね。

このアクセシビリティのコンセプトは、
開館後も問題を解決しながら工夫され更新され続けられたそうです。
作りっぱなしというのはナシです。これ大事っ

触って解る「オリエンテーションマップ」は来館者の意見を取り入れ、大きいものに作り替えたり、色をつけたり、方向の目印としてエッフェル塔の位置を加えたり、それによって多くの人が理解できる良いオリエンテーションマップになっていったのだそうです。

美術品の展示方法も試行錯誤がなされました。
開館して間もなく、多くあった意見として「会場の暗さ」が問題になりました。

会場が暗いというのはアクセシビリティの観点からはノーである。しかし光を当てて痛んでしまう 皮 木の皮 貝殻 羽毛。
ケ・ブランリー美術館は、古代から現代に至る世界の美術品・民具・衣服・装飾品、民族美術を展示しています。
妥協とのバランスをスタッフ同志、意見をいっぱい交わしたそうです。

結果、光に強いものと弱いもの、展示物によって光の当て方を変えることとなりました。

晴眼者にとっては、この輝度の観察も美術品のひとつの情報になり得るんだろうなーと、修復や保存に興味のある私はとって、この話にはワクワクさせられました。

意見を交わし考えて工夫することは、
「さわる」をコンセプトにした人形の企画展(スクリーンに映し出された写真画像はホピ族のカチーナのような人形でした)では、原寸大で本物そっくりの複製の製作を、
常設展示の「展示物の立体模型」には、設置の仕方も細やかな工夫を施すことにもつながったそうです。

そしてそれは、視覚障害者だけでなく晴眼者にも親しまれる結果を生み
さらに「暗闇の朗読会※」視覚障害者が点字の本を晴眼者に読み聞かせをするといった斬新な!企画なども生んだのだそうです。
「共有するひとつのツール」の大切さ、美術館のコンセプトも少しずつ変わっていったように思えました。

もともとアクセシビリティを第一に考えて作った美術館だから出来たことではないかと思います。
それがスタッフ関係者に考えることをやめてしまわないで、創造力を与え続けているものなのだと思います。

アルメルさんはいいました。
美術館の役割とは“人々に共通のイメージを頭に描いてもらうことではなくて、人々に感動のきっかけをあたえることなんです”

※「暗闇の朗読会」では男女2人の朗読者、詩や神話を朗読したそうです。闇の中で感覚をとぎすまして感じる世界って?!いつか体感してみたい!

musée du quai Branly(フランス語・英語) http://www.quaibranly.fr/

フランス美術館・博物館情報(日本語) http://www.museesdefrance.org/

さわれる美術館のつくりかた ―誰でもアートが楽しめる!―

2012年8月5日(日)14:00~  横須賀美術館 ワークショップ室

講師 デルフィーヌ・アルメル(元ケ・ブランリー美術館 障害者来館促進担当) ※通訳あり

主催・協力
【主催】横須賀美術館
【企画協力】NPO法人視覚障害者芸術活動推進委員会、ギャラリーTOM