ブラックバス料理(ムニエル)

小さい池では、バスが放流されると、みるみる池にはバスしかいなくなる。ザリガニも居なくなり水鳥も来なくなる。
外来生物最強のブラックバス(オオクチバス)を料理してみました。

ブラックバス料理

オオクチバスはこの口で、なんでも食べちゃいます。
大きくなると体調が40cmにもなるそうです。

ブラックバス料理

はっきり言って、臭いです。
えずかずに さばけるだろうか、食べられるのか...心配になってきます。

お預かりしたのは3尾。

鱗をとる

ブラックバスの鱗

さばきやすいように鱗をとるのですが、鱗取とかそんな気のきいたものはウチにはありません。
バスの表面がヌルヌルで滑るので布で尾を押さえながら包丁の背で削ぎ落とします。

固い鱗がバンバン飛び散り、もおやんなります。こんなもんでいいやーと適当です。

頭をとる

ブラックバス料理

魚の頭をとる作業は苦手です。
「きゃー」とか「わー」「ごめんなさーい」と言いながら包丁をいれていきます。

内臓の部分をおとさずに包丁をいれたら、やたらきれいに内臓がプリっと取り除けました。

三枚におろす

背中の身が厚いですし、鶏肉みたいに固めでしっかりしているので、意外ときれいにおろせました。
お腹の部分は臭かったのでお腹の骨ごと包丁を入れました。

ブラックバス下ごしらえ ブラックバス下ごしらえ

皮をとる

ブラックバスの皮

尾のほうから皮と身の間に包丁を入れ、皮をつかみ、包丁を滑らせて皮をとっていきます。

とてもきれいに皮を剥ぐことができます。なんとも心地好い作業です。

そういえば、臭みも気持悪さもまったくなくなっていました。

ブラックバスの皮

バスの皮はとにかく厚く丈夫。これなら洋服作れるな...。
ミンパクで見たサケの皮のコートを思い出します。

これです⇒ 国立民族博物館:魚皮製衣服

最後の仕上げ

ブラックバス下ごしらえ ブラックバス下ごしらえ

むき身きれいです。
骨ぬき(毛抜きのような道具)で細かい骨をとってもよいのですが、めんどうなので、切りおとしました。

ブラックバスさばき方

ササミスティックのような形ですが、魚です。バスです。

調理

バスをくれた方の薦めで、全部ムニエルにすることにしました。

ブラックバス料理

塩こしょうをし、
小麦粉を入れたビニール袋に投入し、空気も入れて振り、まんべんなくバスに粉をまぶします。

ブラックバスのムニエル ブラックバスのムニエル

火は中火。フライパンにオリーブオイルを多めにひき、フライパンにバスを並べます。
裏表適度に火がとおり、よい香りがしてきたら、強火にし、白ワインを入れ、いわゆるフランベ。

できあがりました。

ブラックバスのムニエル

どんな味?

ふつうに美味しいです。

タラのようにタンパクな風味で、タラよりも身に弾力があります。
下ごしらえのとき、淡水魚だからと塩を多めにふってしまったのですが、これは間違いでした。
薄目に塩がきいた箇所は味があります。
ニンニクを使い忘れたのですが、入れたらもっと美味しくなったのかな。使わなくても問題ありませんでした。

ポイントおさらい

臭いのは内臓でした。
やっぱり鱗はしっかり取っておいたほうが扱いやすいです。
塩など調味料は、臭かったからと多く入れがちですが、然にあらず。

バスのこと

ハグロトンボが飛んでいました。

シマアメンボウの居るちょろちょろ小川をのぞいているとカワゲラがいました マメゲンゴロウも 小さいカニもいました みんな茶色なのでよーく見ないとわかりません。おしあいへしあいまるで小さい博物館のようでした。いちにち見ていても飽きない勢いですので よし といって切り上げました。

ちょろちょろ小川の先には池があります。

池にもまた水生の生物たちが居ます。数えきれない種類の生物が居るのでしょう。

ブラックバスを釣りにでかけました。
バスの居る池は、静かなものです。
バスが放流された小さい池は、みるみるバスしか居ない池になります。あの駆除しても駆除しきれないしぶといザリガニでさえバスの池には居なくなります。食べられる魚が居ないとなれば水鳥も来なくなります。
つまらない池です。

シオカラトンボが池の水面にちょーんちょーんと卵を産んでいました。昔から日本に住んでるトンボは最近やってきたバスのことなど知りません。

なにも居なくなった池でバスはバスを食料として生き続けます。