やはりどうにも気になって調べて更に曖昧模糊というお話です。
平成23年10月〜12月、金沢文庫
「愛染明王 愛と怒りのほとけ」展で見かけた「クリオネ」は本当は一体なんなのか!?
画像は...
愛染明王坐像 北川運長作 西大寺 江戸時代(元禄14年 1701)
「愛染明王 愛と怒りのほとけ」展 図録より
歴史家の先生の話によると
鎌倉時代より時代が下がる(注1)と仏像や画はその時代の流行りなども強く反映され職人工芸のようになる(注2)とのこと。
時代の流行りともすれば、江戸時代には顕微鏡もあったようで
顕微鏡があればそりゃあ精子観察もする。それなら精子なのでは?と半分興味も薄れてきたところ
最近テレビで見かけた 長講堂の本尊阿弥陀如来 光背の頭光部にクリオネらしきもの
光背の渦は海のようで、
ネットで見かけた 慈受院の絹本著色金剛薩像(こんごうさった)足下にもクリオネらしきもの
http://www.sumitomo.or.jp/html/culja/jp0215.htm
そこには渦巻き模様の海が表されている
海か 海なのか ではクリオネなのか...。
いろいろ読みあさっているうちに
三弁宝珠、宝珠の玉が飛べば「七宝」も飛ぶようである。
七宝とは...と調べるところ
「七宝さまざま」より
http://d.hatena.ne.jp/sbiaco/20080816/p1
“琥珀はアンバー。アンバーにはべつに竜涎香の意味もあって、これはマッコウクジラからとれるらしい”
まさか...クジラ!?
「さて、では あらためて考えてみましょー。このクリオネさん いったい なんなんでしょーかっ」
2本の錫杖を表したとされるコントローラーの十字キーにしか見えないオブジェも
デフォルメされすぎであることから想像すると、もうわけがわからなくなり謎は再び闇の中へ消えていくのでありました。
(注1)時代が下がる: 近代に向かうことを「時代が下がる」と歴史家の先生が申しておられ、話を聞いているうちにこんがらがってきちゃったりして面白かったので使ってみました。
(注2)「いいものは鎌倉時代までですね。武士の技量や信仰の問題によって仏像仏画は職人のものになってしまい想像的なものに、上手なだけでは仏像とは呼べない工芸品になってしまいました...」って言ってました。