冊子「横須賀の ため池」

田んぼや ため池がいっぱい頃の おじいちゃんが見知っている風景。
ザリガニを穫ったお父さんが知っている ため池。
中には10年前より、きれいなった池もあります。

三浦半島に池ってこんなにあったの?!

「横須賀のため池」は、94ページにおよぶ冊子。
ため池の基本情報では、市内にあった ため池の変遷も手にとるように解ります。
各地区ごとの ため池・堰をめぐるハイキングコースも充実。
ため池の言い伝えや過去の文献の抜粋を読めば、参考元の文献を図書館に探しに行きたくなるでしょう。

横須賀「水と環境」研究会は、定期的に水質調査のフィールドワーク参加の一般公募もおこなっています。
いっしょに歩くと、三浦半島の地形がよりいっそう面白いものに見えてきますよ。

tatiyomi

お問合せ先:
横須賀「水と環境」研究会
http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/4110/katsudou/mizu.html

北下浦文化マップ

北下浦地域文化振興会発行
1988年4月1日第1版
1998年10月18日改訂再版

北下浦文化マップ

表面(9MB)

北下浦文化マップ

裏面(7MB)

右クリックして「リンクのアドレスをコピー」して表示すると大きい画像が見られるとおもいます。

戦争の話(横須賀)

海の見える高台の平屋。
90歳のおばあちゃん よりこさんに戦争のときの話をうかがいに行きました。
三浦半島は米も魚も豊富な場所なので、比較的穏やかな戦中の暮らしを予想していましたので驚きました。

2時間ちょっとの長い時間、録音機持ってくればよかった...と思うくらいたくさんお話してくださいました。

「チョコレートはボケ防止になるのよ。私も何年も前からチョコレートを食べてるの。その証拠が私よ」
と、お土産にチョコレートをくださいました。

***

警防団
ラジオで「東部軍艦区情報、警戒警報発令」って流れると、防空壕に行かなきゃいけないんだけど、警防団が家を一軒一軒まわって棒で家を激しく叩いたりして、あの人たち、ひどいのよー

憲兵
町のそこら中に憲兵が居て、私服で鳥打ち帽をかぶってたりして、、、
お風呂の帰り、浴衣なんかで歩いてるところなんて、憲兵にみつかればその場で平手打ちよ。

女子挺身隊動員令
女子挺身隊動員令が突然届いたの。
宛名は私だけれど、差出人が書かれていない。日にちと時間が書かれていて、
ヨゼフ病院の隣にあるでしょ?諏訪神社に来なさいって。もちろん手弁当よ。
1月だし、着るものはモンペ。寒かったわ。
そこで、いきなり事務員と現場、事務員に行きたい者は手を挙げろと言われて、なんだかよく解らないけど手を挙げたの。50人くらいの中私ひとり。みんな怯えていてどうしてよいのか解らないもの。

配給切符
配給に海宝麺っていうのがあって、「海宝」っていっても、寒天にヒジキとかひょろひょろの海藻が入っていてそれを細く切ってあるの。

食料配給は配給切符というのを購入するので無料ではないのよ。

衣料切符というのもあって、それがなければ糸も買えないから、縫い物もできない。

真珠湾攻撃
十軍神と報道されていたけど いつの間にか九軍神と言われるようになって、、、

「リメンバーパールハーバー」という言葉が、英語廃止をしている日本にも口伝えで広まって。真珠湾攻撃、特攻隊だの、なんて大それたことをしているのか、日本がアメリカに勝てるわけない...って思った。

ピカドン
毎日届く新聞はタブロイド版っていうひとまわり小さい大きさで誌面はピラピラの1枚。紙なんてなかったのよ。
原爆が落とされた日のタブロイドには、「新型爆弾」「ピカドン」と書かれ、原爆などという言葉は一切なかったわ。

ビラ
空からビラはよくまかれていた。地域によって違うみたい。
原爆が落とされた翌日、横須賀の上空からまかれたビラには、武装解除すれば平和の灯火が灯る と書かれ、丸くふちどられたイラストには、家族が囲むテーブルに人数分のお茶碗に盛られた米と、テーブルのまん中に置かれた皿には三角の刺身のが描かれていたのをはっきりと覚えてるわ。紙の色?ザラバン紙よ。

敗戦後
敗戦後、横須賀では鎮守府の引き渡しが8/31に決まり、女こどもは横須賀から40Km離れるようにと言われたの。けれど、いきなりそんなこといわれても、親類縁者がそんな都合のいい場所にいるわけでもないし、、、
憲兵はあいかわらず権力をふるっていたわ。

海軍鎮守府 賜金係の後、今の久里浜駐屯地にあった海軍復員局へ勤めたころ
喧嘩する声をよく耳にしたわ。
戦死者遺族年金が欲しいから、戦死した息子の両親が嫁を追い出すの。夫が戦争にとられ戦死した上、夫の両親に離婚をせまられるんだから、ひどい話よ。

***

よりこさんのお話をメモしたものを記しました。

記憶ちがいのものもあるかもしれません。

空からまかれるビラは日本軍のビラはなかったと言います。「そんな飛行機飛ばす余裕なんてないわよ」と。
もしかしたら、それは違うかもしれません。

裁縫学校に通っていた20代の女の子が、海軍鎮守府で戦死者の名簿を扱う事務を背負わされます。
仕事量は多く、ノルマがあるので みつからないようにこっそり家に持ち帰って布団をかぶって仕事をこなしたそうです。
今日は多いいわね。少ないわね。という日々の中、名簿に知っている人の名前を目にすると涙がとまらなくなったと言っていました。

横須賀の銭湯 大黒湯 タイル絵

大黒湯
横須賀 ドブ板通りの裏道、銭湯 大黒湯が解体されていました。

コンクリート建屋の大黒屋は、浴室の もくもくとたつ湯気にからまり響く音が独特で、木造の開放的な銭湯とはまた違った心地のよいものでした。
湯船につかりながら、「どこだ これ」と、湯気の向こうに見えるタイル絵をぼんやり眺めたりしてね。
タイル絵をあらためて見て、とても美しいものであったことを改めて知りました。

ブラックバス料理(ムニエル)

小さい池では、バスが放流されると、みるみる池にはバスしかいなくなる。ザリガニも居なくなり水鳥も来なくなる。
外来生物最強のブラックバス(オオクチバス)を料理してみました。

ブラックバス料理

オオクチバスはこの口で、なんでも食べちゃいます。
大きくなると体調が40cmにもなるそうです。

ブラックバス料理

はっきり言って、臭いです。
えずかずに さばけるだろうか、食べられるのか...心配になってきます。

お預かりしたのは3尾。

鱗をとる

ブラックバスの鱗

さばきやすいように鱗をとるのですが、鱗取とかそんな気のきいたものはウチにはありません。
バスの表面がヌルヌルで滑るので布で尾を押さえながら包丁の背で削ぎ落とします。

固い鱗がバンバン飛び散り、もおやんなります。こんなもんでいいやーと適当です。

頭をとる

ブラックバス料理

魚の頭をとる作業は苦手です。
「きゃー」とか「わー」「ごめんなさーい」と言いながら包丁をいれていきます。

内臓の部分をおとさずに包丁をいれたら、やたらきれいに内臓がプリっと取り除けました。

三枚におろす

背中の身が厚いですし、鶏肉みたいに固めでしっかりしているので、意外ときれいにおろせました。
お腹の部分は臭かったのでお腹の骨ごと包丁を入れました。

ブラックバス下ごしらえ ブラックバス下ごしらえ

皮をとる

ブラックバスの皮

尾のほうから皮と身の間に包丁を入れ、皮をつかみ、包丁を滑らせて皮をとっていきます。

とてもきれいに皮を剥ぐことができます。なんとも心地好い作業です。

そういえば、臭みも気持悪さもまったくなくなっていました。

ブラックバスの皮

バスの皮はとにかく厚く丈夫。これなら洋服作れるな...。
ミンパクで見たサケの皮のコートを思い出します。

これです⇒ 国立民族博物館:魚皮製衣服

最後の仕上げ

ブラックバス下ごしらえ ブラックバス下ごしらえ

むき身きれいです。
骨ぬき(毛抜きのような道具)で細かい骨をとってもよいのですが、めんどうなので、切りおとしました。

ブラックバスさばき方

ササミスティックのような形ですが、魚です。バスです。

調理

バスをくれた方の薦めで、全部ムニエルにすることにしました。

ブラックバス料理

塩こしょうをし、
小麦粉を入れたビニール袋に投入し、空気も入れて振り、まんべんなくバスに粉をまぶします。

ブラックバスのムニエル ブラックバスのムニエル

火は中火。フライパンにオリーブオイルを多めにひき、フライパンにバスを並べます。
裏表適度に火がとおり、よい香りがしてきたら、強火にし、白ワインを入れ、いわゆるフランベ。

できあがりました。

ブラックバスのムニエル

どんな味?

ふつうに美味しいです。

タラのようにタンパクな風味で、タラよりも身に弾力があります。
下ごしらえのとき、淡水魚だからと塩を多めにふってしまったのですが、これは間違いでした。
薄目に塩がきいた箇所は味があります。
ニンニクを使い忘れたのですが、入れたらもっと美味しくなったのかな。使わなくても問題ありませんでした。

ポイントおさらい

臭いのは内臓でした。
やっぱり鱗はしっかり取っておいたほうが扱いやすいです。
塩など調味料は、臭かったからと多く入れがちですが、然にあらず。

バスのこと

ハグロトンボが飛んでいました。

シマアメンボウの居るちょろちょろ小川をのぞいているとカワゲラがいました マメゲンゴロウも 小さいカニもいました みんな茶色なのでよーく見ないとわかりません。おしあいへしあいまるで小さい博物館のようでした。いちにち見ていても飽きない勢いですので よし といって切り上げました。

ちょろちょろ小川の先には池があります。

池にもまた水生の生物たちが居ます。数えきれない種類の生物が居るのでしょう。

ブラックバスを釣りにでかけました。
バスの居る池は、静かなものです。
バスが放流された小さい池は、みるみるバスしか居ない池になります。あの駆除しても駆除しきれないしぶといザリガニでさえバスの池には居なくなります。食べられる魚が居ないとなれば水鳥も来なくなります。
つまらない池です。

シオカラトンボが池の水面にちょーんちょーんと卵を産んでいました。昔から日本に住んでるトンボは最近やってきたバスのことなど知りません。

なにも居なくなった池でバスはバスを食料として生き続けます。

ザリガニ料理(ザリガニの天ぷら)

田んぼにはあまり居てほしくないザリガニ
取っても捨ててはもったいないので、食べられるように料理してみました。

捕まえ方のコツ

採取は田んぼに入って捕まえます。
ザリガニの背後にまわりこみ、サギ(鳥)になった気分でヒュッと手をすばやくのばし捕らえます。(私はザリガニのハサミが怖くて、おもいっきり手が伸ばせず、まだ1匹も捕まえられたことがありません)今回の食材は達人からいただきました。

はやく上手につかまえられるようになるね ありがとう

下ごしらえ

このザリガニは無農薬の田んぼで取ったものです。

ザリガニ小分け

育つ環境によってさまざまかもしれませんが、このザリガニたちは、泥臭さも数時間水道水に漬けて数回水を取り替えると臭みもなくなりました。

調理は明日と決めていたので、
共食いしてしまわないように、ペットボトルや牛乳パックを利用して一匹ずつ分けました。狭くてごめんね。

うっかりすると脱走するので注意です。
死んでしまったものは迷わず捨てたほうがよいような気がします。

お酒に漬ける

ザリガニを酒に漬ける

日本酒もワインも在庫が少なかったので、今回は紹興酒を使いました。

元気よく暴れます。

おいしくなるかどうかは解りませんが、細かい汚れが落とせるかんじがします。なので、鍋を30分間ガラガラとゆすり回してました。

さばき方

ザリガニのむき身 ザリガニのむき身

エビをさばくときの要領とおなじです。
左手で頭をおさえ右手で首の横から、ムキっネジっと頭部分を取り、胴の殻とお腹の殻も剥いていきます。

半透明のむき身には、縦に黒い太めの背わたとお腹にも細長いワタがあるので、とりのぞきます。

ザリガニのむき身

海老フライっぽくするため、尻尾を残して剥いてみました。

ポイント

火をとおすと、くるっとまるまってしまうので、お腹に包丁をいれます。

きもちわるいです

ザリガニ動きます 捨てるところいっぱい

胴を切り離しても歩きます。
殻を剥いているときもクネクネ動いたりします。
はじめは無心になって作業してたのですが、6匹目くらいから「マジ!キモ!キモ!」と言いながら剥きました。

剥けました

ザリガニのむき身

剥くとジオラマに使えそうなほど小さいです。
全部で11匹。むき身にするのに30分くらいかかりました。
食べない頭のほうが まるっきり量が多いです。

調理

ここから、やっと「ごはんをつくる」気分になります。

天ぷらの衣

卵、水、小麦粉で天ぷらの衣を用意します。

油で揚げます

油は中火、低めの温度でじっくり揚げました。

揚がりました。塩をふって食します。

ザリガニの天ぷら

どんな味?

かためのプリプリ、エビというより味のある鶏肉のようで、まったく美味しいです。

ただ、小さい!

ポイントおさらい

腹に包丁いれたのに、丸まって揚がってしまったのも「小さい!」の原因です。
竹串をさして整形したり、飾り包丁でむき身をひろげるとか、丸まらない細工をするとよいと思いました。

あと、ザリガニは生で食べられるものではないので、殻を剥いた後は、しっかり手を洗うとよいです。使った調理器具も同様です。

クレイフィッシュといいます

火をとおす前のザリガニの身は、予備校に通っていたときによく嗅いでいた水粘土の匂いがしました。懐かしい...。

ザリガニのことを英語で「クレイフィッシュ」というのですが、なるほど、泥の魚?と思いきや、綴りは、「Crayfish」。泥の綴りは「Clay」なので、クレイフィッシュは「泥の魚」ではないのです。
Crayfish の Cray は Crazy(クレイジー) の クレイ。なのかな? カーチャン!ヤバうまうまだよ!!